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東ノ川遡行報告書

報告者:都留

 

10月27日

09:30 ルーム発。01:15 駐車場着。星がきれいだが、オリオン座しかわからなくて悲しい。3人も北斗の拳しか話題がみつからなかったようだ。私は車内で寝た。窓が開いていて寒くていまいち眠れなかった。

 

10月28日

06:00 起床、くもり。共装を分けて07:00出発。私は食料を持つことになった。08:00逆峠へ。多少のぼりがあったがずいぶんあっさりついた。どうやら地図に表記されている山道はややずれているようだが、清水谷と思しきを小太郎が判断、下降。ひたすら下り。岩がごろごろしている。私は一回、大きく転倒。幸い軽傷。なんだか足首にしこりを感じる程度。とんがった岩にのろうとしてすべってそれで勢いがついてスピードがでてその下にあった岩に脚をしたたかにたたきつけるような感じで着地した結果こうなった。長休止をとる。以降、下降スピードが私のせいで著しく遅くなる。一度、懸垂を利用。システムは覚えていたが、スムーズには行けなかった。

小太郎はどうやらいささか体調不良であったらしい。入谷地点までの間、なんだか気分が悪そうにみえた。

11:45 私のせいでコースタイムを45分オーバーして入谷地点に到着。昼食をとる。

12:12 遡行開始。泳がなくては突破できそうなところが続き、巻きが続く。巻き道で一度、1メートルほど滑落した。幸い、落ち葉のおかげで無傷。が、もしもっと草が茂っていないところだったら危なかった。途中、小雨がぱらつく。

しばらくして沢に入りはじめる。ジャブジャブ。痛みはないのだがなんだか右足がやはり不安。動きに安定感がない。今回の沢登り全体を通してだが、岩と岩を飛ぶのがいまいち怖くてできない。また、傾斜した平たい面を足のみで摩擦によってのぼることができない。逆に無理に手を使おうとした結果、かかとがあがって滑ってしまうこともあった。また、勝部みたいにもっと肘や膝をうまく使って動きたい。これらの結果、小太郎・勝部・西沢さんのお助け・・・つまりスリングとかに助けてもらうことが多かった。

地獄釜付近にてかなり危ない目にあった。岩と岩の間に水が結構ながれていて、そこを肘を使おうと登ったがすべった。幸い、小太郎と勝部に上からつかまれて落ちずにすんだがかなり危なかった。

15:20 鳥渡谷手前のゴーロのあたりにテンバになりそうなところを発見。15:40 テンバに決定。ここまでで約3時間の遡行。当時、まだ足は動く気はしたけど、かなり神経を磨耗していて限界だった気もする。個人的にはちょうどいいところで、テントすることになった気がする。

焚き火をはじめる一方で食料をつくりはじめる。ごはんをたいたが、水が少なかったのか、一度、ふきこぼしたのがいけなかったのか、底をこがしてしまった。さらにキムチ鍋失敗。鍋にキムチをつっこめばできると思っていたのが大間違い。今回は豆腐をもってきたりとやる気はまんまんだったのに。準備不足。

食後も焚き火に当たり続ける。服をかわかすためにみんな尻を向けて焚き火にあたる姿は圧巻であった。その後、2人用テント×2にて睡眠。

 

10月29日

5:00 起床、くもり。ラジオの目覚ましでなんとなく起きる。5:30 水汲みとか食料を作り始める。うどん。私は出発前かなり手間取り3人に迷惑をかけてしまった。ハーネスをしっかりつけてなかった。

7:15 出発。食料を消費しきったため荷物かとても軽い。この日は、高倉滝と東の滝以外はそれほど大きくは巻かなかった。つまり結構濡れるルート。

この日もお助けに頼ること多し。水が冷たい。滝を登るときに冷たくて、ホールドがなかなか掴めず、大変だった。さらに、やはり前日と同じことが問題となった。特に傾斜のついた平面をしっかりあるけるようになりたいと思った。

途中から晴れてきたおかげで景色よし。西の滝はきれい。西沢さんはは途中で関節を痛めた。考えてみるとパーティ中、無傷だったのは勝部だけだ。沢突破が多かったとはいえ、小太郎、勝部、都留のパーティでは私が足をひっぱりすぎて突破できないルートだった気がする。

東ノ滝を巻く。巻き道はすべり易そうで怖かったが、小太郎がいいルート(岩の割れ目に沿って上昇)をみつけたおかげで、下から眺めて想像していたよりは楽にいけた。割れ目沿いにの根っこをつかんでいけばそれなりに安全でした。巻いた後は、平坦な沢が続く。13:31 シオカラ橋に到着。ここで勝部が衝撃の告白。ダイエットのためにレーションを持ってきていなかった!!駐車場へ。

 

反省等

・ 最初、地図をポケットに入れ忘れていたので、地図なしで、小太郎についていっただけであった。

・ テンバ到着後、疲れていて、食料担当の名のもと、テント設営を手伝っていない。

・ 甲斐駒ケ岳に行ったときも思ったのだが、山歩きでは今後は体力とともに下降技術が課題。

・ 沢登に関しては、課題は山積みなのだが、とりあえず、傾斜のある平面をベタ足でしっかり歩めるようになりたい。

・ 食事は失敗してしまった。単純に準備不足だった。